家具の選び方って悩みますよね。ソファを買ったけど、仕事が忙しくあまり家にいる時間がとれずに使わなかった、大きめのベッドを買ったけど搬入できなかったなど、想定していなかったトラブルを経験した方も少なくないのでは?本記事では、一人暮らし・単身のための失敗しない家具選びのポイントについて解説いたします。
目次
そもそも、一人暮らしの場合は、どんな家具が必要になるのでしょうか?ざっくり挙げると以下になります。
上に挙げたものは、最初に揃っていないと、かなり不便な生活を強いられるでしょう。反対に、間接照明、ソファ、壁掛け時計、全身鏡、空気清浄機・加湿器はあったほうがいいですが、必ず最初から買い揃える必要はありません。特に、ソファなどは専有面積が大きいため、先に購入してしまうと必要な家具が置けなくなる、小さなもの(テーブルや収納ボックス)しか置けなくなり、選択肢が狭まってしまう恐れがあります。
家具選びで大切な要素は、大きく以下の4つになります。
まず、家具を選ぶ時に大事なポイントがサイズです。たとえ、家具のデザインがよくても部屋のサイズに合っていないと、他の家具や家電が置けなかったり、デッドスペースができたりしてしまいます。主に、サイズは「L(Lenght=長さ)」「W(Widht=幅)」「H(Height=高さ)」または「L(Lenght=長さ)」「D(Depth=奥行き)」「H(Height=高さ)」と表記されていますが、このほか、家具によって以下のような表記が存在します。
略語 | 意味 | 家具 |
SH(Seat Height) | 座面までの高さ | 椅子 |
SD(Seat Depth) | 座面の奥行き | 椅子 |
SW(Seat Width) | 座面の幅 | 椅子 |
MH(Mattress Height) | 床からベッドマットレス上面までの高さ | ベッド |
P(Person) | 掛ける人数 | 椅子 |
AH(Arm Hight) | 肘掛けの高さ | 椅子 |
例えば、机であれば、幅と高さ、奥行きを測るだけではなく、天板下までの高さを測り、購入予定の椅子と高さが合うか検討したり、また収納家具であれば、幅だけでなく引き出し内の幅を知ることで実用のイメージをよりふくらませることができます。
カラーコーディネートには、「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」という考え方があります。
ベースカラーはいわゆる物件の内装色のことで、アソートカラーが家具のメインカラー、そしてアクセントカラーは差し色のことを指します。「ベースカラー:75%」「アソートカラー:20%」「アクセントカラー:5%」が黄金比率と言われています。多くの物件では、ベースカラーは白またはアイボリーを基調としています。アソートカラーは、ベースカラーの次に比率が大きいため、あまり主張しすぎないベースカラーと調和の取れた色を選択しましょう。
色に統一感がないと、メリハリのないぼんやりとした雰囲気の部屋になります。アクセントカラーを先に決め、アソートカラーを決めていくという方法でもOKです。
素材の種類は、家具によって異なり、細分化すればそれこそ無数の種類・組み合わせが存在するため、ここでは細かい解説を割愛しますが、大きく分けると「ガラス製」「木製」「ステンレス・金属製」「プラスチック製」「石製」「革製」等が挙げられます。
見た目やデザインで選ぶのもいいですが、持ち運びやすさや耐久性という観点も重要です。「プラスチック製」は軽量ですが、耐久性には欠けます。一方、ステンレス・金属製や石製は、耐久性が高い分、重量があり持ち運びには不便です。それぞれの利点・欠点を理解したうえで、素材を決めましょう。
日常的に使う家具では、使いやすさや耐久性を見ておきたいところです。椅子であれば、長く座り続けても疲れない座面・背面か、収納家具であれば、耐荷重や引き出しを引っ張ったときに滑り落ちてこないようにストッパーがついているか等、使用シーンを想定してみましょう。
ここでは、家具選びでよくありがちな失敗例についてご紹介します。
よくありがちなのが、部屋の入り口よりも大きなサイズのベッドを注文してしまい、搬入・搬出ができずに、注文をキャンセルした、または次の引越し先に持っていけなかったというケースです。ベッドフレームから購入する場合は、部屋の扉や玄関、廊下の横幅を事前に採寸し、そもそも搬入・搬出が可能かチェックしましょう。そのため、引っ越しの回数が多い方は、ベッドフレームではなく、折りたたみ式ベッドなど軽量で移動しやすく小回りの利くベッドを選ぶことをおすすめします。
テーブルと椅子を別々で購入される場合、それぞれの高さや幅を先に採寸しておく必要があります。椅子が高すぎると、机の天板に足が当たり、逆に低すぎると食事などがしにくくなります。長さ、幅、高さだけでなく、座面までの高さや机の天板下までの高さを合わせて見ておくと、間違いなく選ぶことができます。
自分の部屋に合ったカーテンの丈を知りたい場合は、カーテンフックから床までの高さを確認しましょう。床から1cm空くくらいがベストな丈です。少し離すことで、カーテンの下にホコリがたまらずに掃除がラクになるからです。ただし、床から離しすぎると、冬に冷気が入り込んできて部屋が暖まらないので注意しましょう。
最後に、失敗しない家具の選び方のポイントについて解説いたします。
まず最初にやるべきが、間取りのチェックと採寸です。間取りを見ながら、ざっくりと家具・家電の配置をシミュレーションしていきます。購入予定の家具を採寸し、現実的に配置可能かを確認します。「腰高窓(立った状態で腰の辺りに窓台がくる窓)」の下に家具やインテリアを設置する場合は、窓をさえぎらないようにしましょう。特に、高さは圧迫感を与えるため、物理的に設置ができても、部屋全体の印象を大きく変えることになるため注意が必要です。
次に、自分が理想とする部屋のデザインを決めます。「なんとなく」ではなく、インスタグラムやインテリア雑誌、部屋のインテリアの実例が見れるアプリ「RoomClip(ルームクリップ)」などで、理想に近い部屋の完成図を探していきましょう。
何から揃えていいか分からないという方は、カーテンと寝具類から揃えましょう。焦って決めてしまうと、サイズや色を間違えてしまう原因になるので、ほかの家具はあとからゆっくりと買い足していきましょう。
家具は消耗品ですが、長く使い続けたほうがお得です。価格重視で選んでしまい、すぐに壊れてしまっては、結局買い替えなどで出費がかさみます。サイズの部分で特に気をつけたいのがベッドです。中には業者でないと組み立てられないベッドフレームもあります。もし次の引越し先ではサイズが大きく入らない場合は、買取業者または自治体に廃棄してもらう必要があり、解体や処分に費用が発生します。別の家でも使うことを見越した、計画的な家具選びをしましょう。
家具は、その部屋の印象を決めるものであり、常に生活とともにあるアイテムです。妥協せず、常に居心地のよい空間を作るためには、理想の部屋イメージを明確にすること、そして採寸を忘れずに行うこと。自分の部屋にマッチした家具を選んでいきましょう。
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